借金と金利を知らないと人生が破綻する|あなたは今、毎月お金を捨てている
借金と金利の話
「何年も返済しているのに、借金が減らない…」
熊本市在住のAさん(38歳・会社員)は、そう呟きながら相談に来られました。
返済額は月6万円。10年以上続けていたにも関わらず、借入残高は当初の100万円からわずか20万円しか減っていませんでした。
理由は――「金利」です。
この記事では、なぜ借金が減らないのか、金利の正体、どんな対策が取れるのかを司法書士の立場から徹底解説。
知らないことで毎月数万円を失っている方が、熊本にもたくさんいらっしゃいます。
この記事を読めば、あなたは「金利という罠」から抜け出す第一歩を踏み出せます。
第1章|「金利」を甘く見ると人生を壊す
「金利なんて1〜2%でしょ?そんなに気にしなくていいよ」
もし、そう思っているなら危険です。
消費者金融・カードローン・リボ払いなどで設定されている金利は、年15%〜20%が一般的です。これは、銀行の住宅ローン金利(0.5〜1%)の約15倍〜30倍という高金利。
まずは、金利が私たちの生活にどう影響するのかをシンプルに解説していきます。
■ 金利とは?
金利とは、お金を借りるための「使用料」です。
たとえば、友達に10万円を借りたとします。1年後に11万円返すなら、その「1万円」が金利(利息)になります。つまり金利10%ということです。
金融機関では、この「利息」がビジネスの中心。貸せば貸すほど儲かる仕組みなのです。
■ 実際どれくらい利息を払っている?
借入額 | 年利 | 月々返済額 | 1年で払う利息 |
---|---|---|---|
50万円 | 18% | 15,000円 | 約90,000円 |
100万円 | 15% | 28,000円 | 約150,000円 |
この金額、保険料やスマホ代と同等、もしくはそれ以上ではないでしょうか?
■ 「元金が減らない」のは金利のせい
たとえば、100万円の借金を年利15%で借り、月々28,000円ずつ返済するとします。
このとき、最初の月に支払う「元金」は約13,000円。残りの15,000円は利息です。
つまり、実際には支払った金額の半分以上が「利息」の支払いとなっているという現実があります。
強い表現をすると、「ひと月に15,000円捨てている」のと同じ状況なわけです。
多くの方が、「頑張って返済しているのに借金が減らない…」と感じるのは、この仕組みによるものです。
■ 司法書士としての見解:金利は“目に見えない搾取装置”
私は熊本で債務整理に携わる司法書士として、今でも年間300件以上の借金問題に向き合っています。
その中で強く感じるのは、金利が生活をじわじわと圧迫する構造に、ほとんどの人が気づいていないということです。
「少しずつでも返せば何とかなる」という考えは、正しいようで間違い。
金利が高ければ、“少しずつ”では一生終わりません。
借金問題を根本から解決するには、まず金利のメカニズムを知ることが絶対条件です。
第2章|金利で“搾取”される人がハマる3つの落とし穴
借金で苦しむ方の多くは、「金利が高い」ことを理解していても、その恐ろしさを実感していません。
なぜなら、金利のダメージは“ゆっくり”やってくるからです。
ここでは、実務経験に基づいて金利による搾取構造と、その典型的な落とし穴を3つ紹介します。
落とし穴①|リボ払いという「合法的な罠」
「月々の支払額が一定で安心」
そんな理由でリボ払いを選ぶ方は多いですが、リボ払いは借金地獄への入り口です。
リボの金利は年15%〜18%。しかも、元金がほとんど減らないため、
- 10万円借りても
- 50万円借りても
- 100万円借りても
「月々1万円程度」の支払いで済んでしまう構造。
その結果、“借金している感覚”が麻痺して、気づいた時には数十万円〜数百万円の債務が。
司法書士としての見解:
リボ払いは心理的な抵抗を消し、借金額の増加を加速させます。多くの相談者が「まさかこんなに膨らんでいたとは…」と驚かれます。
落とし穴②|自転車操業:借金を返すための借金
最も危険な状態が「借金の返済のために新たな借金をする」パターンです。
たとえば、消費者金融A社から借入→返済が苦しくなり、B社で借入→さらにC社…と増えていく構造。
これが「多重債務」です。
複数社にまたがる借入と返済は、管理も難しく精神的ストレスも大きいため、うつ病や家庭崩壊の引き金になることも。
司法書士の立場から見ると、債務者本人が「気づかない間に多重債務者」になっているケースが非常に多いのが現状です。
落とし穴③|利息しか払っていない「無限ループ」
借金の支払いのほとんどが「利息のみ」である場合、返しても返しても元金は減りません。
たとえば、以下のようなケースです:
借入額 | 年利 | 月返済 | 元金に充当される額 |
---|---|---|---|
100万円 | 15% | 28,000円 | 約13,000円 |
残りの15,000円は利息として“捨てている”に等しい支出です。
このような状態が数年続けば、100万円の借金に対して、200万円近く利息を支払うことになります。
この仕組みに気づかず放置することこそが、最大のリスクです。
司法書士としての結論:金利は「人生の静かな破壊者」
借金問題に悩む方は、「どこから間違えたのか分からない」とおっしゃることが多いです。
でも、その“間違い”は、小さな金利を放置したことから始まっています。
金利の力は、想像以上に強力です。それを理解して対策しない限り、借金問題は「返しても終わらないゲーム」になってしまいます。
次章では、熊本で実際にあった具体的な金利トラブル事例をご紹介します。
第3章|熊本で実際にあった「金利トラブル」事例3選
借金問題に苦しむ方は決して珍しくありません。
熊本にも、「真面目に返済しているのに、なぜか借金が減らない」という方が多くいらっしゃいます。
以下に紹介するのは、当事務所で実際に対応した金利トラブルの相談事例です。あなたにもきっと重なる点があるはずです。
【事例①】月6万円を6年間返済しても借金が減らない(熊本市・40代男性・会社員)
Aさんは、消費者金融3社から合計180万円を借入し、毎月6万円を返済していました。最初の頃は「このペースで返せば3年くらいで終わる」と思っていたそうですが、6年経っても借金は140万円も残ったまま。
理由は「金利」でした。年利18%の契約で、月々の6万円のうち実に4万円以上が利息に消えていたのです。つまり、毎月2万円しか元金が減らず、しかも利息は元金に対して常に高くかかるため、ほとんど減っていなかったのです。
相談を受けた当事務所では、任意整理の手続きを提案。司法書士が債権者と交渉し、将来利息をカットする合意を獲得。毎月の返済額は4万円に軽減され、残りの借金を3年で完済できるスケジュールに変更されました。
「返しても返しても終わらない。そんな不安から解放された今は、心にも家計にも余裕が生まれました」とAさんは話されました。
【事例②】主婦がリボ地獄に。支払い総額が借金の10倍に(合志市・30代女性・パート)
Bさんは、クレジットカードのリボ払いで買い物をしていたごく普通の主婦でした。最初は5万円の買い物。毎月1万円ずつの返済で楽に感じていたそうです。
しかし、追加で買い物をするたびにリボ残高が膨らみ、限度額が増枠されたこともあり、気づけば残高は100万円を超えていたのです。にもかかわらず、毎月の支払いは1万円のまま。Bさんは「なんとなく払っているだけで、今いくら借りてるのかもわかってなかった」と振り返ります。
調査の結果、リボの金利は年利15%超。すでにこれまで支払った総額は120万円を超えており、元金はまだ90万円以上残っていました。
司法書士が介入し、リボ契約の内容を開示→任意整理の交渉→利息のカットを実行。家計の収支状況も踏まえ、月2万円×4年の再構成案を債権者と合意。家計改善アドバイスも行い、生活にゆとりが戻りました。
「“知らないこと”が一番怖かったんだと気づきました。もっと早く相談していれば…」と、涙ぐんで語ってくださいました。
【事例③】過払い金70万円が戻り、借金ゼロに(熊本市東区・50代男性・自営業)
Cさんは、20年前から消費者金融を断続的に利用していた50代の自営業者。現在は借入残高60万円で、月3万円ずつ返済をしていました。「昔は年利29%で借りていた時期もあった」と話しており、過払い金の可能性を疑った司法書士が調査を開始しました。
結果は、驚くべきものでした。古い取引の中に、利息制限法の上限を超えた契約が複数あり、合計で約70万円の過払い金が発生していたのです。この過払い金を債権者に返還請求した結果、現在の残高60万円は相殺され、さらに10万円が手元に戻りました。
Cさんは長年、毎月の支払いを「当然の義務」と思っていましたが、実際には払いすぎていたのです。
「借金が消えただけでなく、お金まで戻ってくるなんて信じられなかった。もっと早く相談していればよかった」と、安堵の表情でおっしゃいました。
このように、過去の取引が現在の借金問題を逆転させる可能性もあります。気になる方はまずご相談ください。
第4章|あなたも当てはまる?金利搾取セルフチェック
以下のチェックリストに、いくつ当てはまりますか?
- ☑ 借金の総額がわからない
- ☑ リボ払い・カードローンを3年以上使っている
- ☑ 毎月返済しているのに、残高が減らない
- ☑ 金利が何%か説明できない
- ☑ 借金の返済のために別の借金をしている
- ☑ 利息の計算方法を知らない
3つ以上該当した方は、すぐに借金と金利を見直す必要があります。
司法書士による無料相談では、利息の見える化・借金の整理・今後の対策まで丁寧にご説明します。
第5章|借金の見直しは司法書士に相談すべき3つの理由
① 正確な「利息計算」ができる
借金問題の第一歩は、「自分がいくら払っているのか」を知ること。
司法書士は、利息制限法・出資法・グレーゾーン金利の判断を元に、過払い金や違法金利の精査が可能です。
② 代理人として「債権者と交渉」できる
借金額が140万円以下であれば、司法書士が代理人となり、直接金融機関と交渉できます。
交渉により、利息カット・返済計画の見直しなどが可能となります。
③ 専門家による「法的アドバイスと再建プラン」
任意整理・個人再生・自己破産など、あなたにとって最も有利な手段を比較検討できます。
「払うだけの人生」から「再スタートの人生」へ切り替えるサポートを行います。
借金を“返す”だけが正解ではありません。
専門家に相談することで、最善の選択肢を見つけることができます。
よくある質問(Q&A)
- Q. 借金が少額でも相談して大丈夫ですか?
- A. はい、もちろんです。10万円でも、金利が高ければ放置すると損失が大きくなります。
- Q. 家族や職場にバレませんか?
- A. バレずに手続き可能です。郵送物の配慮・電話連絡の禁止など、個別対応いたします。
- Q. 過払い金ってまだ取り戻せる?
- A. 最後の返済から10年以内であれば可能です。まずは取引履歴を調査しましょう。
まとめ|「金利の損」は、今日から止められます
借金が減らない理由――それは「金利」にあります。
あなたが払っているお金の多くが、実は“利息”という損失かもしれません。
しかし、「知ること」「相談すること」で、人生は確実に変わります。
今すぐにすべきことは、たった一つ。
自分の借金と金利を、正しく把握することです。
私たち司法書士は、あなたの人生を再設計するお手伝いができます。
※熊本市・菊陽町・合志市・益城町・宇城市など、熊本県内全域対応可能です。
↓↓ 関連記事はこちら